本記事では、
あらかじめ『刀鍛冶の里編』の原作漫画の内容を知りたい方のために、徹底的にネタバレして差し上げます。
2023年4月から放送される鬼滅の刃『刀鍛冶の里編』。
2期の『遊郭編』がとても面白く、作画のクオリティも映画を超えてきていたために、『刀鍛冶の里編』にも期待がかかっています。
原作漫画を未読の方で、新鮮なまま『刀鍛冶の里編』を楽しみたいという方も多いともいますが、
あらかじめネタバレを知りたいという方や、原作漫画のおさらいをしたいという方も多いかと思います。
そこで今回は、
鬼滅の刃『刀鍛冶の里編』の原作漫画の内容を徹底的にネタバレしていきます!
『刀鍛冶の里編』の漫画内容のネタバレ
鬼滅の刃『刀鍛冶の里編』の内容をざっくりネタバレするとこんな感じです。
- 鬼殺隊にとっての要である『刀鍛冶の里』の場所が鬼側にバレてしまい、上弦の鬼2体が送り込まれる。
- 偶然里にいた霞柱、恋柱、玄弥、炭治郎&禰豆子の5名で、上弦の鬼2体から『刀鍛冶の里』を守るための攻防戦を繰り広げる
『刀鍛冶の里編』で登場する主要キャラクターはこちらです。
上弦の鬼
上弦の伍・玉壺
上弦の肆・半天狗
柱・鬼殺隊
霞柱・時透無一郎
恋柱・甘露寺蜜璃
不死川玄弥
炭治郎
禰豆子
その他・主要な刀鍛冶
鋼塚蛍(炭治郎の担当刀鍛冶)
小鉄くん
金森さん(時透無一郎の担当刀鍛冶)
鉄地河原鉄珍(里長)
『刀鍛冶の里編』は、善逸と伊之助が参戦しません。
冒頭の刀鍛冶の里へ向かう前の、蝶屋敷での日常パートではわずかに登場しますが、それ以降は登場しません。
冒頭で“上弦の鬼”が集結する
まず、『刀鍛冶の里編』の冒頭は、無限城にて上弦の鬼が集結するところから始まります。
下弦の伍・累が殺されたとき、鬼舞辻無惨が激怒して無限城にて下弦の鬼を解体したように、
100年以上ぶりに上弦の鬼(堕姫・妓夫太郎)が殺されたことで無惨は激怒し、無限城に上弦を集めます。

そこで再び“パワハラ会議”が行われるわけですが、下弦に行ったような残虐なものではなく、怒りをにじませながらも
「貴様らの存在理由が分からなくなってきた」
「上弦だからという理由で貴様らを甘やかしすぎた」
「これからはもっと死に物狂いでやった方がいい」
といったような、ちょっとキツメな説教で済ませました。
(不用意な発言をした上弦の伍・玉壺が首を切られたが、殺されたわけではない)
“上弦の鬼2体”が里を襲撃する
無惨の命令により上弦の伍・玉壺と上弦の肆・半天狗が『刀鍛冶の里』に送り込まれます。
上弦2体が里に到着する前、
上弦の陸との戦いで2ヵ月間意識が戻らなかった炭治郎が蝶屋敷で目を覚まします。
また刃こぼれさせたことに怒った鋼塚さんに直接謝って直してもらおうと、炭治郎&禰豆子は刀鍛冶の里へ向かう。
そこで不死川玄弥と会ったり、甘露寺蜜璃に会ったり、時透無一郎や小鉄くんと会い『縁壱零式』を使った戦闘訓練をするなどの日常パートが来ます。
小鉄くんによる地獄のスパルタ訓練を終えた夜、
時透無一郎と2人で会話していたところに上弦の肆・半天狗が襲撃し、事態が一変します。
霞柱・恋柱・炭治郎・禰豆子・玄弥で里を守る
ここからは上弦の鬼2体から里を守る戦いが続きます。
急襲した上弦の肆・半天狗に無一郎と炭治郎が迎え撃つも、無一郎は遠くまで吹っ飛ばされてしまう。
上弦の肆・半天狗は炭治郎&禰豆子と合流した不死川玄弥の3名で、
上弦の伍・玉壺は時透無一郎が一人でしばらく戦います。
時透無一郎は吹っ飛ばされた先で上弦の伍・玉壺と遭遇し交戦するも、
すぐに“水獄鉢”に閉じ込められてしまいピンチに陥る。
上弦の肆・半天狗は「強い」というより「厄介」な相手。
自身が生み出す強力な分身体に戦闘をさせ、本体は野ネズミサイズまで縮んで徹底的に逃げ隠れるというセコイ戦法を使ってくる。
半天狗が生み出した『空喜(うろぎ)』『積怒(せきど)』『可楽(からく)』『哀絶(あいぜつ)』という4体の分身が、炭治郎・禰豆子・玄弥の3人を襲う。
炭治郎が「本体は逃げ隠れしている」ことに気づき、自分が4体の分身をひきつけながら、玄弥に捜索に向かわせる。
玄弥が野ネズミサイズの本体を見つけ、頸に刃をあてるも、頸が硬すぎて切れず、逆に日輪刀が折れてしまう。
今度は炭治郎が本体を追い詰め、再び頸に刃をあてたところで、増珀天(4体の分身を合体させて生み出した超強力な分身体)が召喚される。
増珀天は強すぎて炭治郎・禰豆子・玄弥は圧倒され、手も足も出ない。
里を後にしていた恋柱・甘露寺蜜璃が遅れて参戦。
里で暴れている魚の化物(玉壺が生み出した分身)を倒しつつ、里の住人や刀鍛冶たちを救う。
時透無一郎が上弦の伍・玉壺を単独撃破
玉壺戦の序盤で“水獄鉢”にハマりピンチに陥っていた時透無一郎は、
小鉄くんの助けもありどうにか“水獄鉢”から抜け出すことに成功。
走馬灯を巡らせたことで記憶が戻り、
自分の存在意義や「戦う理由」を思い出すと同時に“痣”が発現。
玉壺の血鬼術“蛸壺地獄”により刀を折られピンチを招くも、
鉄穴森さんが刀を供給したことで再びピンチを脱出。
その後は覚醒した時透無一郎が玉壺を圧倒。
玉壺は最終形態に変貌するも、
時透の霞の呼吸・漆の型『朧』で決着がつく。
時透無一郎が単独で上弦の伍を撃破。
甘露寺蜜璃は上弦の肆・半天狗(増珀天)と戦う
甘露寺蜜璃が半天狗戦に合流。
増珀天の圧倒的な力を前に、炭治郎・禰豆子・玄弥は3人同時に殺されそうになったところで、甘露寺蜜璃に窮地を救われる。
甘露寺蜜璃vs増珀天の一騎打ちとなるも、情報不足からの判断ミスで“狂圧鳴波”をモロに食らい、甘露寺は意識が飛びかける。
炭治郎たちにより救われ、“異質”な自分を受け入れてくれる仲間や鬼殺隊という居場所を大切にしたい気持ちを再確認し、それと同時に“痣”が発現。
覚醒した甘露寺が単独で増珀天を食い止め、その隙に炭治郎たちは逃げる本体を追いかける。
禰豆子が太陽を克服&誰も死なずに上弦2体撃破
ついに頸を切った…!と安堵したのもつかのま、それは“恨”の字のダミーであり、体力を回復するために近くにいた刀鍛冶を食おうと襲う。
それと同時に朝日が昇り、禰豆子が朝日に焼かれ始める。
炭治郎は妹を太陽から守るか、“恨”の字ダミーに襲われている刀鍛冶を助けるかで決断できずにいたが、
禰豆子に背中を蹴り飛ばされ刀鍛冶を守る決断をする。
本体は“恨”の字ダミーの心臓部に隠れていることを看破し、ようやく本体の頸を切ることに成功。
ついに半天狗の討伐に成功。…禰豆子の命と引き換えに。
しかし、禰豆子を失ったと思い号泣する炭治郎の後ろには、なんと太陽を克服した禰豆子が立っていた。
上弦の陸戦に続き、誰一人失うことなく上弦2体を撃破することに成功し、
炭治郎・禰豆子・玄弥・無一郎・蜜璃・小鉄くんの全員で抱き合って喜びを分かち合い、
歓喜・感動のハッピーエンドとなりました。
『刀鍛冶の里編』内容がつまらないって本当?
さて、上弦2体vs柱2人によるハイレベル&大規模のバトルが『刀鍛冶の里編』の魅力となっていますが、
原作漫画を読んだ人のなかでは「つまらない」と感じる人も一定数いるようです。
決して不人気な編ではないのですが、
賛否が分かれることには私自身納得できてしまう節がある。
では刀鍛冶の里編が「つまらない」と感じている人は、
なぜ、どこに「つまらない」と感じているのでしょうか。
「つまらない」と言われている理由
『刀鍛冶の里編』は、こんな理由で「つまらない」と言われることがよくあります。
- 上弦の伍・上弦の肆ともに魅力がないこと
- 上弦の伍・上弦の肆に圧倒的な強さを感じず、上弦の陸と同じくらいか、それよりも弱いと感じてしまうこと
- 善逸と伊之助が参戦せず、2人に比べて玄弥の魅力は見劣りしてしまうこと
上弦の肆・伍の魅力がない
玉壺も半天狗も魅力がなく、「気持ち悪い」と不評です。
2020年の第2回キャラクター人気ランキングでは、玉壺が52位で半天狗が62位であることからも、人気の無さが分かる。
見た目からして不気味で「気持ち悪い」のと、
玉壺に関しては魚を出す血鬼術が多く、モンスターと戦っているような感覚をおぼえるし、半天狗に関しては戦い方がセコくて読者をイラつかせる。
キャラクター的にも救いようのないクズで、
ほかの鬼にあるような過去回想がほとんどありません。
半天狗に関してはほんの少しだけ過去回想がありますが、
人間時代からもうクズで1ミリも感情移入はできない。
累や堕姫・妓夫太郎のような、鬼の人間時代が描かれるのも鬼滅の刃という作品の魅力の一つなのに、その部分がゴッソリ無い感じです。
上弦の肆・伍が弱く感じること
『遊郭編』では、とにかく上弦の陸・堕姫&妓夫太郎が強かった。
堕姫だけでも強くて炭治郎ひとりでは苦戦したのに、その後の妓夫太郎が現れたときの絶望感と、2体同時に頸を切り離さなければ倒せないという無理ゲー感。
柱の宇髄天元を含め、全員が死ぬ寸前まで力を使い果たし、総力戦で何とか討伐することができましたね。
玉壺と半天狗は本来堕姫・妓夫太郎よりも強いはずだし、
そんな鬼が2体同時に攻めてきたわけだから、もっと絶望感だったり、圧倒的な強さがあってもいいはず。
ところが、玉壺は時透無一郎にタイマンで負けるし、
半天狗は「強い」というより「厄介」「セコイ」という感じがして、
戦闘のスケール感的にどうしても物足りなさを感じてしまう。
甘露寺蜜璃がキャラ的に戦闘中にシリアスな感じに振舞えないのもあって、
その中途半端なゆるふわ感が、上弦との戦闘の迫力や緊迫感を中和してしまっている感じもする。
玉壺と半天狗は“強者感”はあまり感じさせないし、
正直、上弦の陸と同じくらいか、それよりも弱くね?
結果的にそう感じる読者が多かったというわけです。
善逸と伊之助が参戦しないこと
『刀鍛冶の里編』には冒頭のわずかな日常パートを除いては、善逸と伊之助は登場しません。
2人とも鬼滅の刃では屈指の人気キャラだし、炭治郎と3人で共闘した『無限列車編』や『遊郭編』の戦闘シーンはやはり面白かった。
今回の『刀鍛冶の里編』では3人の共闘はなく、代わりに不死川玄弥と共闘することになるのですが、
正直…正直なところやはり善逸や伊之助に比べて人気で劣るし、
終わってみて善逸や伊之助以上にインパクトを残し、魅力が伝わってきたかというとそうではない…。
決して玄弥の批判をしたいわけではないのだが、役不足感を感じてしまった読者が多かったのは事実です。
『刀鍛冶の里編』は史上最高の感動作となる
原作漫画の読者のなかで賛否が分かれているといはいえ、
テレビアニメでは『刀鍛冶の里編』は史上最高の盛り上がりを見せ、
『遊郭編』以上にハンカチが必要な感動作となると確信しています。
アニオリをふんだんに加え、映像のクオリティも上がっている
『無限列車編』がみんなの予想をはるかに超えるクオリティで、
『遊郭編』がまさかの『無限列車編』を超えるクオリティであったように、
まずアニメとしての完成度は『遊郭編』を超えてくることは間違いありません。
制作に予算や人員を増やしているのもそうですが、
すでに公開されている映画の『上弦集結』のパートでは、
アニオリをふんだんに加えてクオリティもボリュームも両方増していることが確認できました。
覚醒した時透無一郎vs玉壺や、甘露寺蜜璃vs増珀天の戦闘シーンは、
堕姫・妓夫太郎戦と同じくらいかそれ以上の神作画で放送されるでしょう。
クライマックスは史上最高の涙腺崩壊となる
さらに、『刀鍛冶の里編』がこれまでとは違うのは、クライマックスで涙腺崩壊するのが間違いないところ。
涙腺崩壊① 炭治郎が禰豆子を犠牲にして里の住人を守ることを決めたシーン
涙腺崩壊② 朝日に焼かれて死んだと思った禰豆子が、太陽を克服して生還したシーン
涙腺崩壊③ 犠牲者を出さずに上弦2体を倒し、最後に全員で抱き合って歓喜に湧くシーン
「鬼の妹を人間に治すため」に鬼狩りになった炭治郎が、禰豆子を犠牲にして里の住人を守ろうと決断したシーン。
朝日に焼かれ始める禰豆子に背中を蹴飛ばされて決断できたという感じですが、グッときますよね。
半天狗の討伐に成功するも、禰豆子が死んだことで喜べず、悲しみで号泣する炭治郎。
その炭治郎の背後には太陽を克服した禰豆子が立っていて、安堵でさらに号泣するシーン。
そして最後に全員が集まり、抱き合って上弦2体を倒した歓喜に湧くシーン。
この3つのシーンが放送されるのであろう最終回は涙腺崩壊必須。
鬼滅の刃史上最高の感動となるでしょう。