本記事では、ヌートバー選手はアメリカ国籍で日本国籍を有していないのに、なぜ日本代表になれたのかを、WBCの規定を根拠に解説していきます！
WBC2023が開幕し、侍ジャパンは2連勝中！
その裏にはラーズ・ヌートバー選手の活躍があり、韓国戦ではお立ち台にも立ちましたね。
そんなヌートバー選手ですが、日本人のファンからしたら馴染がないので、アメリカ人が日本代表の試合に出ているようでちょっと違和感がありますよね。
実際、ヌートバー選手は日本国籍を有してなく、アメリカ国籍オンリーのれっきとしたアメリカ人です。
今回は、ヌートバー選手がなぜ日本代表としてWBCに出場できているのか。WBCの規定をもとに解説してきます１
ヌートバーは米国籍なのになぜ日本代表に？
結論から言うと、
ヌートバー選手は母親が日本人だから日本代表としてWBCに出場できています。
日本国籍を有したれっきとした日本人女性です。
WBCの規定・出場資格
母親が日本人なら、アメリカ国籍でも日本代表になれるのか？
WBCの規定・出場資格ではこうなっていました。
| 出場資格（2020年現在） | |
|---|---|
| 1 | 当該国の国籍を持っている |
| 2 | 当該国の永住資格を持っている |
| 3 | 当該国で出生している |
| 4 | 親のどちらかが当該国の国籍を持っている |
| 5 | 親のどちらかが当該国で出生している |
| 6 | 当該国の国籍またはパスポートの取得資格がある |
| 7 | 過去のWBCで当該国の最終ロースターに登録されたことがある |
ヌートバー選手は、この７つの項目のうち、４と５に当てはまっているため、日本代表として試合に出れているというわけですね！
ヌートバー選手はアメリカ国籍のみで、日本国籍はないので１は該当しません。
また日本での永住資格はなく、出生地はアメリカなので、２と３も該当しない。
日本のパスポート取得資格はなく、今回がWBC初出場なので７と８も該当しません。
ですが母親が日本国籍を有していて、日本・埼玉県で出生しているため、４と５は満たしています。
これがヌートバー選手が日本代表としてWBCに出場できている理由です。
前回大会と今回で違う代表国の選手もいる
代表として出場する国の国籍がない選手は、ヌートバー選手だけではありません。
メジャーリーグのシカゴ・カブスに所属しているマーカス・ストローマン選手（31）は、
前回大会はアメリカ代表として出場し、今回はプエルトリコ代表として出場しています。
さらに！
先日対戦した中国代表に真砂有介という日本名の選手がいましたが、
真砂有介選手は中国籍でなはく、日本国籍を有した日本人。
2022シーズンまでソフトバンクに所属していたが戦力外通告され、日立製作所に移籍し、アマチュア選手として野球を続けていく予定です。
実は真砂有介選手のご両親が中国出身で、日本に移住してからも母親は日本国籍に移したものの、父親は今も中国籍です。
ヌートバーは幼少期から日本代表に憧れてた
ヌートバー選手はアメリカで生まれ、アメリカで育ち、アメリカ国籍として25年間育ってきましたが、
実は幼少期の頃からずっと日本代表の試合に出たかったという。
