本記事では、松本人志さんへの批判を巡って勃発した【中田敦彦さんvs霜降り明星の2人】の戦争について、その内容や世間の反応、著名人の反応などをまとめました。
5月29日夜に出した中田敦彦さんのYouTube動画が物議をかもしています。
中田敦彦さんといえば、たびたびダウンタウン・松本人志さんへの“批判”ともとれる発言をし炎上していますが、
この日の動画では「提言」と題して松本人志さんに対して自身の本音を言いました。
そのなかで今回の騒動の火種となったのは、中田敦彦さんがこの動画で霜降り明星・粗品さんの名前を出したこと。
それに対し相方・せいやさんがTwitterで「粗品の名前を出すなウンコ中田」とブチキレツイートしてSNSがざわついているというわけです。
中田敦彦vsせいや・粗品の喧嘩を解説
こちら5月29日夜に投稿された『松本人志氏への提言』と題した動画のフルです。
40分以上あるので、要点を以下に5つにまとめました。
- 中田敦彦が松本人志へ「提言」をする
- 動画の終盤に「粗品くんはどう思う?」と粗品の名前を出す
- せいやがTwitterで「相方の名前を出すな中田」とブチギレツイート
- 粗品自身は全然怒ってなかったが予想以上に燃え上がる
- 中田敦彦がせいやにアンサーする
- せいやがラジオでツイートの真意を明かす【今ここ】
一つずつ順番に見ていきます。
① 中田敦彦が松本人志へ『提言』
この動画で中田敦彦さんは、「審査員というのは権力だ」としつつ、漫才・コント・大喜利・漫談のあらゆる賞レースで松本人志さんが審査員長を務めている状況を問題視してます。
これについてネットでは“松本批判”だとバッシングが起こっていますが、
決して松本さん『個人』を批判しているわけではなく、松本さんに権力が集中しすぎているという『状況』を批判してるのは動画を見ればわかります。
また、もっというと『批判』ではなく、こうだからこうしませんか?という『提言』であるということも。
松本さんだけではなく、テレビ局や番組制作側も含めてそういった提言をしていると思われます。
中田敦彦さんは皮肉にも漫才・コント・大喜利・漫談といった『松本人志が評価するもの』のどれでも芽を出すことが出来ず(つまり松本に対する恩義がそれほどない)、
それでいてチャンネル登録者500万人越えの影響力を持っているため、
「自分しか松本人志に意見を言える人はいない」という使命感で今回の動画を上げ、「この後私がどんな目に遭うのか…お楽しみに!」と締めくくりました。
② 動画内で粗品の名前を出す
松本人志さんへの『提言』の最後の方で、中田敦彦さんは「これ見てる粗品くんはどう思う?」と突然粗品さんへ投げかけました。
粗品さんは中田敦彦さんのYouTubeの視聴者であり、そのことを知っていたため冗談で投げかけたのですが、
「粗品くん、代わりに俺が言うわ」と、あたかも粗品さんの意見を代弁しているかのような発言も。
これについては「思ってないよねw これは俺の意見。ごめん粗品くんは関係ない。とばっちりごめん」とすぐに訂正して謝っていましたが、
「ここで粗品の名前を出すなよ…」と思った人も多かったではないでしょうか
③ せいやが「粗品の名前出すなウンコ」とキレる
この動画が投稿されてほどなくして、粗品さんの相方・せいやさんがTwitterで反応。
「粗品の名前を出すな中田」と10歳上の先輩である中田敦彦さんに対してブチギレツイートしたのです。
しかも「まっすぐ勝負してないウンコみたいなやつ」と汚い言葉でディスっています。
正直、中田敦彦さんが動画を上げた時点ではそこまで話題にはなっていなかったのですが、
霜降り明星・せいやさんがこのツイートをしてから「きな臭くなってきたぞ」と騒動に発展した感じですね。
まぁあのセンシティブな話題で「相方の名前を出すな」はその通りかもしれませんが、まさかあそこまでせいやさんがブチキレているとは…笑
④ 粗品自身はそこまで怒っていない様子
ちなみに中田敦彦さんの動画で名前を出された粗品さん本人はそこまで怒っていない様子です。
中田敦彦さんからの「名指し」に対してはお笑いで返そうとしていたという。
困惑はしたかもしれませんが怒ってはなさそうで、
逆に「チャンスだ」「美味しい」ととらえておもしろアンサーをしようという気概が見られて、やっぱり粗品さんは天才だなと私は思った。
せいやさんが急にTwitterでキレたことに関しても、粗品さんは困惑したのではないでしょうか(笑)
【追記】粗品、やっぱり怒ってない
粗品さんが騒動後にこんなツイートをしました。
ルフィそんなんで本気で怒らんねん pic.twitter.com/3wxt0RlZ8a
— 粗品(霜降り明星) (@soshina3) May 30, 2023
ルフィが「箸入ってなかったぞ」と言ってキレているイラストを載せ、「ルフィそんなんで本気で怒らんねん」とツイートしました。
これが騒動のピークだった5月30日に投稿されたため、「せいやさんに向けて言ったのかな?」というリプライが多かったです。
粗品さんを思ってキレたせいやさんに対し、「粗品はYouTubeで名前出されたくらいで本気で怒らんねん」と。
このツイートをしたタイミングがタイミングなだけに、私もそう思いました。
⑤ 中田敦彦はせいやにアンサー【NEW】
5月30日、自身のオンラインサロン『PROGRESS』の生配信にて、せいやさんがTwitterでキレたことに対してコメントしました。
芸人やめたん?冗談も通じなくなってるん?#松本人志 #中田敦彦 pic.twitter.com/sdfIPd3hjF
— 、 (@m1038m1038) May 30, 2023
「ものすごい怒ってたね~w」「そんなに怒る?っていうw」「そんなに(粗品を)ディスってないというか…」
とせいやの予想外の反応に困惑しつつ、
「そこに関してはしょうがない」「いちいち議論してたら大変なことになる」
と特に戦うつもりもなく笑って流している感じでした。
ただ、せいやさんたちのことを『アウトレイジ』に例えて「あの界隈は言葉遣いが汚い」とディスる場面もあったので、
それにカチンときたせいやさんがまたキレたり、同世代の若手たちが参戦してこないか心配なところではあります。
⑥ せいやがラジオでツイートの真意を明かす
6月2日夜に放送したラジオ『霜降り明星のオールナイトニッポン』で、せいやさんが“ブチキレツイート”の真意についてたっぷり語りました。
こちらはフルの動画になりますので、要点だけ簡単にお伝えしますと、
松本人志さんへの「提言」については特に何も思っていないが、中田敦彦さんは以前から「提言」みたいなことをするときに他人の名前を挙げて巻き込むクセがあり、それがずっと気になっていた。そしてついに後輩…しかも相方・粗品の名前を出して巻き込みはじめたため、我慢ならなくてツイートするに至った。「真っ直ぐ勝負してない」というのは、『提言』するの際に怖いからって他人の名前を出して“囲い”をつくるような卑怯なやり方をしたことだという。
つまり提言するなら誰の名前も出さず「一人でやれ」と。
また、決して『武勇伝』や『PERFECT HUMAN』が「真っ直ぐ勝負じゃない」とは思ってないとも言っていました。
さらに『ウンコ』については、「後輩を巻き込んで提言するのはウンコちゃいます?」という意味で言ったそうです。
ただ、せいやさんは先輩をウンコ呼ばわりしてしまったことは反省していて、ツイートした日は眠れなかったとも。
かといって中田敦彦さんにハッキリと謝罪したわけでもありませんが、今はもう怒っているわけでもないので、中田敦彦さんがまた燃料を投下することを言わなければこのまま騒動は収まっていくと思われます。
せいやの「真っ直ぐ勝負してない」の意味
せいやさんが中田敦彦さんへ言った「真っ直ぐ勝負していない(ウンコみたなやつ)」が、どういう意味で言っているのか議論が起こっていましたが、6月2日のラジオでその真意についてせいやさんは明かしました。
まずネットでは
- 『武勇伝』や『PERFECT HUMAN』が邪道だと言いたかったのでは?
- M-1などの賞レースから逃げて売れようとしたことを言っているのでは?
- 直接ではなくシンガポールという安全圏から物申していることを言っているのでは?
といった予想が上がっていました。
しかし、6月2日のラジオで上記3つではないことが分かりました。
「真っ直ぐ勝負してない」というのは、提言をする際に他人や後輩を巻き込むことだと言っていました。
中田敦彦さんは前にも『提言』のようなことをしたとき、何人か他の人の名前を挙げており、せいやさんはその時もモヤモヤしていたという。
せいやさんが言う「以前にも中田敦彦さんは他人の名前を出して提言をしていた」というその動画は、後述する『中田敦彦が松本人志を嫌っている発言』にて載せています!
怖いからって他人の名前を出して“囲い”をつくるようなことはするなと。提言するなら一人でしろと。
それが「真っ直ぐ勝負してないウンコみたいなやつ」という言葉になってしまったことをラジオで説明しました。
中田敦彦の『提言』への世間の反応
中田敦彦さんの“松本批判”ととらえられる動画に関して、ネットは荒れに荒れています。
どちらかというと中田敦彦さんを叩くコメントが多くて炎上しているように見られますが、
中田敦彦さんの意見を理解し納得した人たちからの肯定的な意見や、応援する声も非常に多く上がっているので、
分かりやすく言うと肯定派vs否定派で論争が起こっている感じもします。
もう少し加えて言うと、中田敦彦さんをもともとあまり好きじゃない人たちが『否定派』に回り、もともと好きな人や、どちらでもないが中田さんの意見が合理的で納得できると感じられた人は『肯定派』に回っているような印象です。
参考までに、否定派・肯定派それぞれの意見をピックアップしてみました。
中田敦彦否定派
お笑いに多様性を求めることを言いながら、最後の方で『中田敦彦で笑うには知性が要る』って完全に今まで自分で言ってきた持論をぶち壊してて何とも言えない…というか、その『知性がある人だけに届くお笑い』を届けたいならやればいいじゃんと思う…自主的にテレビから出ていって今更😇#中田敦彦
— たけひろ(RN:星空のハイボール) (@t_sakanogi46) May 30, 2023
そもそもソレだけ言うなら中田敦彦本人が賞レースやってみては?
— パパ&あいちゃん (@papatoairi) May 30, 2023
リズムネタ芸人でもお笑い教育芸人でも良いから
多分、視聴者集まらないし賞としての箔もつかない
権力ある人が賞レースのトップに立つ事の理由の1つがそれなんだよな…
業界の悪しき構造だとか閉そく感を「松本人志」って個人名で一緒くたにして当てつけなきゃ批判できない中田敦彦って相当頭悪いだろ
— 凛としてシコれ (@notsofondadieu) May 30, 2023
中田敦彦肯定派
松本人志も中田敦彦も好きだが、この現状はマジで不健全だし、誰も批判できない「松本人志一色」のお笑い界の構造にメスを切り込んでいく中田敦彦の勇気と素晴らしい言語化に感動した。価値観や物差しが偏り過ぎることが若者のテレビ離れを起こす一因になっていると思う。ただ、まっちゃんがいなくなっ… pic.twitter.com/bGImcCwkG5
— 三橋 (@kyoukararoppong) May 29, 2023
真っ直ぐ勝負してない?
— takashi yano 📪 (@tjgaey) May 29, 2023
ん?
自分達の笑いを認めて貰えず賞レースでも結果を残せず
それでも諦めず、吉本を退所して自分のメディアを持って影響力を持って、それを自覚して
その上で告知までしてぼかさずにちゃんと名前を出して提言してる
これって真っ直ぐ勝負挑んでるんじゃないの?#中田敦彦 pic.twitter.com/2Jgj7k9H3E
んで、大衆の反応が、松本とせいやアゲで中田敦彦サゲ、って感じ。
— aspect (@aspectaspect1) May 30, 2023
この反応が個人的に違和感がある。
まずせいやがキレる前に粗品がどう思ってるかは本当には分からないだろうから先走りすぎだと思う。尊敬する先輩と相方が言われてたとしても。しかもtwitterで笑いもなしに。(呼び捨ては面白いかも)
あえてここで私の意見も少し書かせていただきますと、
中田敦彦さんの意見にはおおむね賛成ではあるが、じゃあ今すぐ松本人志さんが審査員を減らしたり影響力を弱めれば、一瞬にしてテレビのエンタメは衰退していくと考えています。
シンプルにいまだに松本人志さんは面白いですし、若手芸人も松本人志さんに評価されたかったり、視聴者も松本さんが評価する番組が見たいというニーズは大きいですからね。
「自分の笑いを理解するのは知性がいる。中田で笑えないのはモーツァルトを理解できないことだから後世の恥」
という発言は煽りすぎだなと感じましたが、
基本的に松本さんへの提言をするときは“攻撃性”を出さないように恐る恐る丁寧に言葉を選んでいて、偉そうな印象は感じられませんでした。
中田敦彦への著名人の反応!相方・藤森も
ここでは一連の騒動に関する、著名人の反応をピックアップしていきます。
茂木健一郎氏
中田敦彦さんが、松本人志さんを批判されていて、とても偉いと思う。そういうメタ認知がなかったら日本の「お笑い」は発展しない。…
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) May 29, 2023
茂木健一郎さんは中田敦彦さんが松本人志さんに立ち向かっていく姿勢について評価されているようですね!
那須川天心
アツっ、かっこよ https://t.co/yw4hns3us0
— 那須川 天心 (@TeppenTenshin) May 29, 2023
霜降り明星のどちらとも仲が良いことが知られている那須川天心選手。
粗品さんのYouTubeチャンネルに出演したこともあり、粗品さんにお金を貸してあげている関係でもあります笑
中田敦彦さんに対して否定的かどうかは分かりませんが、霜降りの味方であるというスタンスなのがうかがえます。
藤森慎吾
藤森慎吾さんも騒動の翌日にYouTubeの個人チャンネルで、中田敦彦さんへのコメントをしています。
「やってくれたな」
「俺は平穏な日常を送りたいんです」
「正直気分は良くない」
「全身がぞわぞわする」
「怒りの動画です、これ」
冒頭にこのような苦言を並べた上で、中田敦彦さんの意見には賛同できないと述べました。
- 若手があこがれの松本人志さんに認められたいというのがそんなに悪いことなのか?
- 松本人志さんがお笑い界の価値化基準を決めているというのも言い過ぎなんじゃないか?
- 松本人志さんが審査する賞レースには重みがあるし、じゃあ他に誰が適任なのか?
- シンプルに松本人志さんが出ていたら見るし、需要が大きいから成り立っているだけでは?
- そもそも松本人志さんは断っているが仕方なく審査の仕事を引き受けている
こんな感じで、中田敦彦さんの意見に対して、一つずつ反論していました。
この動画は1日で50万回再生をこえ、3000件のコメントが寄せられている。
Twitterでも多くの人に取り上げられ、賛同する意見がほとんどでした。
鬼越トマホーク・坂井
鬼越トマホークの坂井良多さんも反応。話題に乗っかって自虐ネタをツイートしています。
真っ直ぐ勝負してないウンコみたいなやつ
— 鬼越トマホーク 坂井良多 (@sakai026) May 31, 2023
・賞レース激弱
・劇場に出てない
・人の悪口でTVに出る
・YouTubeの再生数はゲスト任せ
・大御所の前で大人しい
・社員に媚びて仕事を貰う
・座王を断る
・粗品の名前をちょくちょく出す
どう考えても鬼越トマホークでした。すみませんでした🙇♂️
どっち側につくというスタンスを示すものでも、自分のメッセージを発信するものでもありません。
ただ売れている芸人さんって、こういう話題の波にきちんと乗れている感じはしますよね!
オズワルド伊藤
大前提として、本気で憧れている芸人の存在が無視されてねえか?
— オズワルド伊藤 (@ozwalditou) May 30, 2023
byみーとぼーるぽい なべ
前提として松本人志さんに憧れて芸人になり、松本人志さんに審査されたくて小レースに参加している芸人もたくさんいるんだぞと。なべさんの盾に発信していますね(笑)
中田敦彦が松本人志を嫌ってる発言【動画】
実は、中田敦彦さんが松本人志さんのことを語ったのはこれが初めてではありません。
YouTubeの『街録チャンネル』では、「松本人志さんに認められなければ売れない」というお笑い界の現状を嘆いていて、オリラジの『武勇伝』や『PERFECT HUMAN』が「面白くない」と言われたことを根に持っている感じでした。
さらに、もっと松本人志(と思われる人物)をディスっている動画がコレ↓
「吉本興業」「千原ジュニアよりもっと上の大先輩」「関西弁」「カリスマ」
この時点で松本人志さんか明石家さんまさんに絞られますが、
動画の2分過ぎに「ディスり“続けている”わけではない」と言ってたので、過去に“松本批判”で炎上したことがあることから松本人志さんで確定する。
中田敦彦さんは松本人志さんのことを「嫌っている」と言っても過言ではないでしょう。
過去に自分たちが評価されなくて売れなかったこと。
さらに松本さんの価値観で売れる芸人・売れない芸人が決まってしまう流れがどんどん強くなっていることが我慢ならないんでしょうね。
松本人志が反応!中田敦彦と直接対決⁉
翌日の5月30日午後2時ごろ、
ついに議題の中心人物である松本人志さんがTwitterで反応しました!
テレビとかYouTubeとか関係なく2人だけで話せばいいじゃん😃連絡待ってる!
— 松本人志 (@matsu_bouzu) May 30, 2023
「2人だけで話せばいいじゃん」
「連絡待ってる」
というのは暗に直接対談のオファーを出しているということなのでしょうか…。
中田敦彦さんがこれに応えて連絡した場合、松本人志さんとの直接対決がついに実現するかもしれません!
「直接対決」といっても喧嘩するということではなく、
お互い腹を割って本音で話し合うということだと思われますので、熱い展開になりそうですね!
そこで中田敦彦さんは臆せず本音を全て伝えられるか。
松本人志さんはそれらを受け止めて、何か具体的な行動を変えていくのか。
その後の展開も含めて、期待感が高まりますね。