本記事では、ジャニーズ事務所が崩壊し始めた原因について詳しくお伝えしています。
1962年に渡辺プロダクション(通称ナベプロ)の系列としてできたジャニーズ事務所は、
いつしか『ジャニーズ帝国』と称されるくらいの巨大なプロダクションとなり唯一無二の男性アイドル文化を作り上げました。
そんなジャニーズが今、かつてないほどの崩壊の危機に見舞われている。
“転機”は分かりやすかった。
ジャニー喜多川氏が亡くなり、藤島ジュリー景子氏が事務所のトップになった2019年夏からだ。
でも一体なぜ、安泰のように見えたジャニーズ事務所が崩壊し始めたのか。
この記事ではその『ジャニーズ事務所崩壊の原因』について情報を集め、考察したことをお伝えしています。
なぜ?ジャニーズ事務所崩壊の原因は5つ
上述したように、ジャニー喜多川氏が亡くなった2019年夏を境に、少しずつジャニーズ事務所の崩壊は始まりました。
- 嵐の活動休止
- V6の解散および分裂(森田剛と三宅健は後に退所)
- TOKIOの事実上の解散と脱退
- 中居正広の退所
- 近藤真彦の退所
- 植草克秀と錦織一清(少年隊)が脱退&退所
- 山下智久と手越祐也(NEWS)が脱退&退所
- 錦戸亮(関ジャニ∞)が脱退&退所
- 岡本圭人(HeySayJUMP)が脱退
- キンプリの空中分解(平野・神宮寺・岸が脱退&退所)
- ジュニアグループ『IMPACTors』の解散&メンバー全員退所
ジャニーさんが亡くなりジュリー体制になってから、たった4年間でこれだけのことが起ったのです。
平均すると、1年に3回ほど脱退・退所・解散・活動休止のような発表がされている状態で、当然ジャニーさんが存命時にはこのようなことはありませんでした。
2019年夏以降にジャニーズが崩壊し始めた原因は以下の5つだと考えています。
- ジュリー社長がタレントに慕われていないこと
- ジュリー社長の経営者としての能力が低いこと
- ジュリー社長が有能な人材を排除してしまったこと
- ジャニーさんが長年性加害を起こしていたこと
- ジャニーさんの性加害を長年封じ込めてきたこと
この箇条書きだけで「うんうん」とうなずいてくれる方もいるかと思いますが、次の章で一つずつ詳しくお伝えしていきます。
ジャニーズ事務所崩壊の原因をもっと詳しく
2019年夏を境に数々のタレントが事務所から離れたり、グループが壊れてしまった崩壊現象の原因について詳しくお伝えしていきます。
崩壊の原因① ジュリー社長が慕われていない
タレントが事務所から離れていってしまうのは、ひとえにジュリーさんがあまり慕われていないからでしょう。
もちろん、ジュリーさんのことが好きなタレントもいるでしょう。
例えば嵐の松本潤さんはジュリー社長の誕生日パーティーを開いたエピソードもあり、
ジュリー社長も松本潤さんはスペオキの一人だと言われています。
しかし、もともとジュリーさんの傘下じゃないグループや、ジュリーさんが育ててないタレントに対しては冷たく、仕事量や活動の自由度などに大きく差をつけられるという。
キンプリも世界進出をNOと言われたり、やりたいことをやらせてもらえなかったことが空中分解の理由だと言われていますが、そういったタレントは必然的に辞めていきます。
また、もともとジャニーさんやメリーさんに可愛がられていたタレントたちは、別にジュリーさんと仲が良いわけではないため、待遇が良くなければ辞めていくのは必然です。
数年前まではタレントがテレビでジャニーさんに関するエピソードをよく話していましたが、
ジュリーさんに関するエピソードを話しているタレントは見たことがありませんね。
みんなジャニーさんが好きだから頑張って続けることが出来たわけで、
特にお世話になってなく関係性が浅いジュリーさんから冷遇されれば嫌気が差します。
崩壊の原因② ジュリー社長の能力が低い
ジャニーさんが凄すぎたというのもありますが、ジュリーさんの社長としての能力が低いこともジャニーズ事務所が崩壊しかけている原因だと言えます。
- 所属タレントとの関係構築が苦手
- 対外的な情報発信が苦手
- テレビ局や番組制作などの重要人物との関係構築ができない
- 才能を見出す「選定眼」がない
こちらの『ジュリー社長がやばい理由6選|退任しないのはなぜ?』でもお伝えしていますが、
ジュリー社長はコミュニケーションが苦手であり、それが所属タレントと信頼関係を構築できないことや、性加害問題について対外的な発信が少ない(下手)ことに表れています。
また、テレビ局や番組制作などの重要人物との関係構築は滝沢秀明氏がやっていましたが、本来そういった重要人物との関係構築や人脈の拡大などは社長がすべき仕事です。
ジャニーさんの「原石を見抜く力」は天才的で、数多くのスターが生まれてきましたが、ジュリーさんが選んだ原石が売れているという話はあまり聞いたことがない。
芸能事務所の社長としての能力があまりにも低いことが、ジャニーズ事務所の崩壊をまねく大きな原因になっているのは間違いないでしょう。
崩壊の原因③ 有能な人材を排除してしまった
百歩譲ってジュリーさんの能力が低いことは仕方ないとして、優秀な右腕的存在がいたら話は変わってきたかもしれない。
しかし、滝沢秀明氏やSMAPを開花させた元マネージャー・飯島三智氏はもういません。
飯島三智
滝沢秀明氏はジュリーさんの経営方針に不満を抱いており、“決裂”したかたちで退社したと報じられている。
一方飯島三智さんはジャニーさんの跡継ぎ問題で、ジュリーさんに対抗する派閥を作ったと理不尽な言いがかりをつけられてメリーさんに追い出されたかたちでSMAPメンバーらとともに退社したと文春が報じています。
こういった『家族経営』の根幹を揺るがしかねない人物は誰であろうと排除するという企業としての性格が、有能な人材を遠ざけてしまい、結果的に現在のような崩壊を招いている原因になっていると考えています。
崩壊の原因④ ジャニーさんの性加害
ジャニーズ事務所崩壊の原因について、ジュリーさんばかりを責めるようなことを書いてしまいましたが、
ジャニーさんがトンデモナイ種まきをしてこの世を去ってしまったことも、ジャニーズ事務所崩壊の大きな大きな原因になっています。
芸能界にはびこる立場を利用した性加害を許さないという風潮は、日本だけじゃなく世界全体で強まっています。
数年前にハリウッドの映画監督が女優に性加害を加えたことが問題視され、
『#MeToo』のハッシュタグともに被害に遭ったことがある人が名乗り出て告発する流れがありました。
その流れが日本にも遅れてやってきて、ジャニーさんや市川猿之助さんの性加害が今になって大問題になっているわけです。
そしてその性加害問題によって、ジャニーズ事務所は大打撃をうけて崩壊の危機に瀕していると。
また、この件に関するジュリー社長の対応に問題があると叩かれてしまっていますが、ジュリー社長は性加害をした本人ではないのと、この問題はジュリー社長が仮に優秀だったとしても捌ききれないほど大きな問題なので、そういった意味では不運で可哀想だなと思います。
崩壊の原因⑤ 性加害を隠してきたこと
ジャニーさんが性加害をしていたことだけじゃなく、それが表に出回らないようにメディアに圧力をかけていたことも、余計に炎上が大きくなって崩壊の危機になっている原因だと考えています。
2004年に最高裁でジャニーさんの性加害は「事実」だと認められていたが、最近までそれを知るものはほとんどいなかった。
現在の副社長・白波瀬傑氏が当時の広報部長であり、この人物こそがジャニーさんの性加害問題を隠してきた張本人だと言われていて、近々責任を取るかたちで辞任することが報じられました。
現在のジャニーズ副社長・白波瀬傑の年齢や顔画像、経歴などはこちらで詳しくまとめています。
話が少しそれましたが、
要は「性加害をしていた」ということに加えて「隠ぺいしていた」ということが上乗せして、崩壊が現実的なものになるほどの大騒動に発展したということです。
「PENLIGHT ジャニーズ事務所の性加害を明らかにする会」のメンバー
昨今は「暴露ブーム」が押し寄せてきており、コレコレから始まり滝沢ガレソやZ李などのツイッタラー、そしてガーシーも台頭した。
そして“ネタ”があれば週刊誌にリークする人もかなり増えたと感じられ、「過去のこと」だからといって許される時代ではなくなりました。
今になって性被害をうけた元ジュニアたちが一斉に声を上げているのも、そういった背景があるからです。
隠したところで暴かれます。今の時代は。
そして「隠したこと」が問題視され何倍にも炎上する。
ジャニーズ事務所が今崩壊の危機にさらされている原因の一つは、間違いなく性加害問題を「隠してきた」ことにもあります。
【結論】ジャニーズ事務所崩壊の原因
最後にまとめさせていただくと、いまジャニーズ事務所が崩壊しかかっている原因は5つ。
- ジュリー社長がタレントから慕われていないこと
- ジュリー社長の経営者としての能力が低いこと
- 家族経営を脅かす有能な人材を排除してきたこと
- ジャニーさんが性加害をしてきたこと
- ジャニーさんの性加害を隠してきたこと
この5つが大きな原因となって、内部からタレントも優秀な社員も離れていき、外部からは性加害問題とその対応の仕方でもうバッシングを浴ている。
その結果いま崩壊寸前となっているという結論です。
ジュリー社長ばかりが悪者にされがちですが、むしろ「過去」の方に大きな問題があり、その尻ぬぐいをジュリー社長がさせられていると考えると、少し可哀想な気持ちにはなってきます。
本当にジャニーズは崩壊してしまう…つまり解散・解体という結末を迎えてしまうのか。また新しい情報があれば更新していきます。
【追記】ジュリー社長が辞任へ
2023年8月29日にジャニーズが設置した『再発防止特別チーム』が会見を開き、
「ジュリー社長は辞任し、家族経営を終わらせるべきだ」
という提言をしました。
それを受けてジュリー社長が正式に退任することが決まったと文春が報じています。
藤島ジュリー景子代表取締役社長(57)が退任することが「週刊文春」の取材でわかった。
引用:文春オンライン
「ジュリー氏は精神的にかなり追い詰められていて、人前に出られるような状態ではない。再発防止特別チームの提言を受けた流れで、社長を退任すると聞いています」(別のジャニーズ事務所関係者)
引用:文春オンライン
これが本当なら、早ければ8月中にも正式にジュリー社長の方から辞任の報告があるでしょう。
ジュリー社長の娘が大学で経営やエンタメについて学びながら、ジャニーズのマーケティングに携わっているという情報があるが、まだ20歳にもなっていない娘さんが次期社長を務める可能性はさすがに低い。
つまり長きにわたり続いてきたジャニーズの「家族経営」がここで終わるわけですが、
これを「ジャニーズ崩壊」ととらえることもできるでしょう。
別に解体したわけでも消滅したわけでもないので「崩壊」というのは少々大げさに聞こえますが、
ジャニーズはやっぱりジャニーさんのものなので、家族経営じゃなくなった時点で本質的に「ジャニーズは無くなった」ととらえることが出来る…というわけです。
ジュリー社長が退任するだけならまだしも、今後改名する可能性もあるので、ジャニーズの崩壊がどこまで進んでしまうのか心配ですね。